文献データベースを使って探す
情報収集に強くなるには、二次資料を使いこなす能力が重要!
どんなに良い一次資料があってもそれを探し出せなければ意味がありません。そのためにいろいろな二次資料が作られています。

- 一次資料:論文、記事や、それらが掲載されている雑誌、図書など各種の資料そのもの。研究を進める上では、一次情報を参照する必要がある。
- 二次資料:”どんな一次資料があるか”を探すための資料。
◎ここでは二次資料の1つ、文献データベースについて解説します。
1 データベースとは
大量のデータを集めて整理し、必要な情報を検索できるようにしたもののこと。
例 )住所録、電話帳など
目的を持って作成される⇒使うときも、目的に応じて使い分けることが大切!
- 図書館の所蔵資料を探し出す⇒OPAC(オンライン蔵書目録データベース)
- どんな論文が発表されているかを探し出す⇒文献データベース
2 データベース使用時のポイント
- 対象分野
全分野について検索できるデータベースもあれば、専門分野に特化したデータベースもある。 - 収録範囲
いつの年代の情報か、国内の情報か国外の情報か、該当分野を網羅的に収録しているのか選別されているのか、全文を収録しているか、など注意が必要。 - 収録資料の種類
会議録、特許、学位論文などはデータベースによっては収録対象とされていない場合がある。それぞれ個別のデータベースを使う必要がある。 - ヘルプ
データベースによって名称は異なるが、「ヘルプ」を見ると、検索方法の説明や具体的な入力例などが挙げられている。
的確な検索をするためには「ヘルプ」を参照するとよい。 - 検索画面の種類
多くの場合、データベースにアクセスして最初に表示される検索画面のほかに、検索項目を指定できる詳細検索画面がある。 また、検索画面の表示言語を選択できるデータベースもある。
3 データベースの選択
自分の目的に合ったデータベースを選ぶことが大切!
荒川館で利用できるツールは資料を探すのページを参照するとよい。
4 検索語・検索式
大量の情報の中から必要な情報を効率よく探し出すには、目的の情報にたどり着けるような検索語(キーワード)と検索式を工夫することが大切
- 検索語
自分の思いついたことば(フリーワード)で検索する場合は、同義語・関連語・上位概念・下位概念の用語、単数形・複数形、表記の違いなどを考慮し、いろいろなことばで検索することで検索漏れを防ぐことができる。 - 検索式
複数の検索語を使って検索するときは、論理演算子(AND・OR・NOT)を組み合わせて検索式を作成する。
どんな情報を探したいかによって、AND・OR・NOTを使い分けることが重要。
※論理演算子の記号はデータベースによって異なる場合もある。
5 検索結果の評価
検索の結果を見て、
- 必要な論文が入っているか
- 検索語として他に使用すべきキーワードは出てきていないか
- 適合しない論文が混じり過ぎていないか
などを評価し、状況によっては、別の条件で再度検索する。
6 思うような結果がでないとき
各データベースの特徴も把握した、マニュアルも読んだ、入力したキーワードも問題ないはず・・・
それなのに思うような結果が出ない場合は、以下のことを試してみましょう。
- 別の角度から検索
- 他のデータベースも試す
また、データベースは役立つツールですが、万能ではありません。
その他の学術情報を集める手段は以下のようなものです。
- 紙媒体の二次資料を使う
- 論文などの末尾にある参考文献リストを手がかりにして探す
- ブラウジング(図書館の書架を眺めたり、雑誌の目次などを通覧すること)
- 図書館員に相談する