自然科学系情報源の種類と特徴
1 雑誌論文
研究成果を速やかに発表できる主要な場所、最新の情報を知ることができる。
- 資料を探すを使って探す
- 手元にある文献・論文に引用された文献から調べる(参考・引用文献の見方)
2 図書
基礎的な理論についてわかりやすく記述されたもの。一つのテーマに関する研究成果をまとめてみることができる。
3 学位論文
雑誌論文等と同様に、最新の研究成果を発表した重要な資料。
図書や雑誌に掲載されることもあるが、あまり一般に流通せず、学位を授与した大学や、学位論文の収集機関で保存される。
4 テクニカル・レポート
研究機関から発行される研究報告書。
1冊ごとに固有のナンバーが付与され、そのナンバーでレポートの発行機関が特定できる。ウェブサイトでの公開も進んでいる。
5 会議録
学協会や学術会議などで発表された論文集、あるいは予稿・概説集。
会議で発表された研究内容が、あらためて雑誌論文として発表されることもあるが、そうでない場合、ある研究成果に関しての唯一の情報源となることもある。
6 特許
特許とは発明に対して独占的な権利を与えて保障するもの。
研究成果を特許として公開することもある。
各種抄録誌やデータベースに収載されている場合もある。主要国の特許庁で電子的な公開を進めており、ウェブサイトで入手できるものも多くなっている。
7 規格
産業・技術・科学等の分野において、ものや事柄について定めた共通のルール(取り決め)。
規格を取り決めることで、ものごとを少数化・単純化・秩序化することができ、互換性や整合性が保たれる。
規格には、その適用の範囲によって、団体規格・国家規格・地域規格・国際規格等がある。
8 ファクト情報
すでに結果が出ている計測データのこと。例 ) 物質の物性値( 融点、比重など )
研究などに際して、信頼できるデータ集や計測データを含む文献を利用することで効率よく進めることができる。また、自分で計測したデータを確認する場合にも使うことができる。
この他にもさまざまな種類の情報がある。
情報を判断する
「誰が、いつ、何のために、誰に向けて」発信したのかを意識して、情報の価値や意義を的確に判断する目を持つことが大切。