ご質問と回答
Q. トンネルを示す「隧道」という単語のヨミは水道と区別をつけるために「すいどう」から「ずいどう」にかわったそうだが、その経緯を知りたい。
鉄道関係やトンネルという意味で読む場合は「ずいどう」とも言うようですが、その経緯となった文書等は確認できませんでした。辞書や辞典には、現在も隧道は「スイドウ」と表記され、補記に「ズイドウ」とも読むとありました。
Web情報
鉄道技術用語辞典online(公益財団法人鉄道総合技術研究所)
http://yougo.rtri.or.jp/dic/外部リンク(2018/01/15確認)
上記にて「ずい道」で検索すると、経緯が掲載されています。しかし「~といわれている」とありますので、確定の情報とはいえません。
『鉄道技術用語辞典』の冊子体を本館では所蔵しておりませんが、日野館に禁帯出資料として所蔵があります。『鉄道技術用語辞典/鉄道総合技術研究所編』 資料ID:101964039 請求記号:R/516.03/TE/1
辞典情報
すい‐どう〔‐ダウ〕【×隧道】
① 《「ずいどう」とも》トンネル。
② 棺を埋めるために、地中を掘り下げて墓穴へ通じる道。はかみち。
デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (2022/05/17確認)
▶①②どちらも「スイドウ」とも「ズイドウ」とも読むと記載あり
『広辞苑/岩波書店』『国語中辞典/角川書店』
▶①②どちらも「スイドウ」と読むと記載あり
『辞海/三省堂』
▶①のみ「ズイドウ」と読むと記載あり
『大辞泉/小学館』『大辞林/三省堂』『日本国語大辞典/小学館』
その他参考資料
▶「トンネル」の項目に「ずい道」と表記
『トンネル用語辞典/社団法人土木学会』
配置場所:本館_3F 資料ID:011629535 請求記号:516.9/D81t/3
▶「鉄道関係では「ずいどう」とも言う」と記載あり
『新明解国語辞典/三省堂』
配置場所:本館_2F_辞書辞典 資料ID:007250759 請求記号:813.1/Sh64s/2005
▶国土交通省のサイトでは「隧道」のふりがなは「ずいどう」でした。
国土交通省 https://www.mlit.go.jp/index.html外部リンク(2018/01/15確認)
http://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_01a_04.html外部リンク (2018/01/15確認)
(回答:本館 回答日:2017.12.27)