No. 24 岩崎 一彦(情報通信システム)
ディペンダブルシステム外部リンク
著者:米田友洋、土屋達弘、梶原誠司 出版社:共立出版 出版年:2005 ISBN:432012152X
先生からの一言
近年、科学技術に関する安全性が社会的要請となっています。コンピュータの時代には、ハードウェアの故障やソフトウェアの不備に対処する技術がフォールトトレランス(耐故障)という言葉で表されていました。
ネットワークの時代となって、通信の品質やデータの保全にも注意が払われるようになりました。システムの安心安全を表す言葉としてディペンダビリティが用いられるようになっています。様々なシステムをディペンダブルに設計することは時代の流れとなっているのです。
紹介者が知る限り、ディペンダブルという言葉を冠した和文の専門書は本書だけです。コンピュータの基本構成やアルゴリズムに関して学部レベルでの知識を前提としており、大学院レベルの内容です。更に詳しく研究や実務に応用するためには、各章末の参考文献等を調査すると良いと思います。
掲載日:2012/01/11