WEKO3
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隙間通過行動における平行棒知覚に寄与する感覚情報の検討 : 把持部の体性感覚情報に着目して
http://hdl.handle.net/10748/00010307
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名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
---|---|---|
T01541-001.pdf (6.5 MB)
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Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertation(1) | |||||
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公開日 | 2018-10-23 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 隙間通過行動における平行棒知覚に寄与する感覚情報の検討 : 把持部の体性感覚情報に着目して | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec | |||||
資源タイプ | thesis | |||||
著者 |
米本, 竜馬
× 米本, 竜馬 |
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著者(ヨミ) |
ヨネモト, リョウマ
× ヨネモト, リョウマ |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 本研究では,荷物を持った状態で狭い隙間を通過する場面を対象として,把持した荷物の大きさがどのように知覚されるのかについて検討するための実験を行った.実験では,先行研究(Higuchi et al.,2012)を参照し,身体幅よりも長い平行棒の中央部を把持した条件で隙間通過課題を行った.Higuchi et al.(2012)は平行棒の中央部を把持した条件において,隙間通過時に隙間幅や棒の長さとは独立した一定の安全マージン(安全マージン: 通過時に隙間を形作るドアと平行棒との間にできるスペース)ができるように行動を調整していることを報告した.このことは,“平行棒の中央部を把持していた場合でも,平行棒の長さが正確に知覚できた”ことを示す.この場合,平行棒の長さを知覚するためには,周辺視野などから得られる視覚情報,もしくは把持部から感じられる体性感覚情報を利用するしかない.視覚情報の優位性を示した先行研究(工藤,1980など)や,私たちは見ることによって対象物の大きさを知覚するということを日常的に経験していることから,視覚情報を有効に利用しているということは想像に難くない.しかし,体性感覚情報については明らかではない.そこで,本研究は歩行中の平行棒の長さの知覚に対して,体性感覚情報が貢献しているのかどうかを明らかにすることを目的とし,2つの実験で3つの同一の課題を用いて検証した.全ての課題において,視覚情報を変えずに体性感覚情報を操作する平行棒を使用した.先行研究(Solomon et al.,1988)から,錘を付加することで体性感覚情報による平行棒の長さの知覚は変化することが示されている.本研究ではアルミの中空パイプの内部に錘を付加することによって,視覚情報だけ利用した場合には全て同じ長さと知覚されるが,体性感覚情報を利用した場合には付加した錘の影響を受け,実際より長く知覚する平行棒を作製し,使用した.実験1では,把持した平行棒の長さの知覚に対して,体性感覚情報しか利用できない条件で3つの課題を行った.このことによって,隙間通過行動時の平行棒の長さの知覚に対する体性感覚情報だけの影響を検証した.課題1は平行棒の長さの知覚課題であった.参加者は1.5m前方のテーブル上に提示された可変式の平行棒で,把持している平行棒の長さを再現した.課題2は平行棒と隙間幅との関係性を知覚する課題であった.参加者は1.5m前方に提示されたムービングドアによる隙間幅を見て,平行棒を把持したままで回旋すること無く通過できる最小の隙間幅を回答した.課題3は隙間通過課題であった.参加者は平行棒を把持したまま,4m先にあるムービングドアで作られた隙間を必要に応じて体幹を回旋することで接触しないように歩いて通過した.すべての課題の結果は,錘の付加とその位置が平行棒の長さの知覚に影響を与えるものだった.この結果から,平行棒の長さの知覚に体性感覚情報しか利用できない場合には,体性感覚情報だけを利用してその長さを知覚し,それに基づいて隙間通過行動を行ったことが示された.このことから,歩行中の平行棒の長さの知覚に対して,体性感覚情報は貢献できる可能性があることが示された.実験2では実際の歩行場面と同じ条件,つまり,把持した平行棒の長さの知覚に対して,視覚情報と体性感覚情報の両者が利用できる条件で実験1と同一の3つの課題を行った.その結果,課題1(平行棒の長さの知覚課題)では錘の位置の影響は無く,視覚情報は体性感覚情報に対して支配的であり体性感覚情報は平行棒の長さの知覚にほとんど貢献しないことが示された.しかし,課題2(平行棒と隙間の関係性の知覚課題)と課題3(隙間通過課題)の結果では錘の位置の影響があり,体性感覚情報の影響があったことが示された.これらの結果から,たとえ視覚情報が利用できる条件下であっても,実際の歩行場面のように隙間幅と平行棒との空間的関係性の知覚が求められる場合には,把持部の体性感覚情報が平行棒の長さ知覚に貢献することが示唆された. | |||||
内容記述 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 首都大学東京, 2018-03-25, 修士(健康科学) | |||||
書誌情報 | p. 1-48, 発行日 2018-03-25 | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | AM | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_ab4af688f83e57aa | |||||
学位名 | ||||||
学位名 | 修士(健康科学) | |||||
学位授与機関 | ||||||
学位授与機関名 | 首都大学東京 | |||||
学位授与年月日 | ||||||
学位授与年月日 | 2018-03-25 |