WEKO3
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身体刺激を用いたメンタルローテーションの熟達化に関する検討 : 運動学習への効果的活用に向けて
http://hdl.handle.net/10748/00010304
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名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
---|---|---|
T01538-001.pdf (3.5 MB)
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|
Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertation(1) | |||||
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公開日 | 2018-10-23 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 身体刺激を用いたメンタルローテーションの熟達化に関する検討 : 運動学習への効果的活用に向けて | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec | |||||
資源タイプ | thesis | |||||
著者 |
日吉, 亮太
× 日吉, 亮太 |
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著者(ヨミ) |
ヒヨシ, リョウタ
× ヒヨシ, リョウタ |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | メンタルローテーション(MR)とは,回転した状態で呈示された視覚刺激を心的に回転し,正立した状態の図形を認識する認知活動である(Shepard & Metzler,1971).本研究では,身体刺激(左右の手の形や方向を様々に組み合わせた刺激)を用いたMR課題を,運動学習の補助ツールとして利用するために有効な呈示方法を検討することを目的として,3つの実験を行った.具体的な検証内容として,繰り返し課題を行っても継続的にMRを遂行すること(条件1),および,身体表象を参照しながらMRを遂行すること(条件2)の2つの基準を満たす刺激の呈示方法の同定を試みた.実験1-1では,身体刺激の種類を多くすることにより,特に条件1を満たすことができるかについて検討した.参加者を,視覚刺激の種類が多い刺激群(多数刺激群)と少ない刺激群(少数刺激群)の2群に分類したうえで,それぞれ4日間の介入実験に参加してもらった.また,身体表象を参照しているかどうかを確認するため,1日目と4日目介入効果検証時には,拘束姿勢条件下でMRを行う課題についても実施した.実験の結果,多数刺激群・少数刺激群のいずれも,4日間の練習後においても,呈示した刺激の回転角度に応じて反応時間が遅延した状態を保持した.さらに,いずれの群においても,1日目に比べて4日目に反応時間が短くなっていた.この結果は,多数刺激群だけでなく少数刺激群においても,4日間の練習によって素早くMRが遂行できるようになったことを示唆する.しかしながら,実験1では,拘束姿勢において反応時間が遅延するという結果は得られなかった.このことから,条件2を満たすことができなかった.この背景として,拘束の方法が先行知見(lonta et al.2007)とは異なった可能性を考えた.そこで実験1-2では,拘束姿勢を先行知見の姿勢に変更して再検討した.実験の結果,残念ながら,拘束姿勢を先行研究に合わせても,拘束姿勢の効果は認められなかった.これらの結果から,身体表象を参照しているという根拠を得るには至らなかった.実験1-1より,繰り返し課題を行っても継続的にMRを遂行するという条件1については,多数刺激・少数刺激のいずれでも確認されたため,継続的にMRを遂行するという観点からは介入課題としての必要条件を満たすものとして,介入効果としての有用性の検証に移ることとした.実験2では,少数刺激を用いてMR介入の有用性の検証を行った.有用性を検討するための運動課題として,実際の手の回転運動に基づいた2つの運動課題を用いた.実際の手を視覚刺激と同じ向きに合わせる課題(運動課題①),および,物体を回転する課題(運動課題②)であった.実験の結果,いずれの運動課題においても,MR介入後にパフォーマンスが向上するという効果は得られなかった.MR介入効果が得られなかった理由として,測定課題としての有用性の再確認と対象者の選定の必要性に関する追加分析を行った.その結果,運動課題①とMR課題に関しては有意な正の相関が認められたが,運動課題②とMR課題に関して,有意な正の相関は認められなかった.このことから,運動課題①について,MRの成績向上に伴い成績が向上する可能性が示唆された.また対象者の選定では,対象者によって運動イメージ想起能力の改善効果が異なる可能性を考え,MR測定における介入前後の反応時間の差が大きい4人(上位群)と小さい4人(下位群)を選出し比較した.その結果,MR介入には,MR測定の反応時間の改善が顕著に見られた参加者において,運動課題の改善につながる可能性が示唆された.以上の結果から,本実験の少数刺激を用いた3日間のMR介入は,対象者を選定することで運動学習の有効な補助ツールとなりうることが示唆された. | |||||
内容記述 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 首都大学東京, 2018-03-25, 修士(健康科学) | |||||
書誌情報 | p. 1-89, 発行日 2018-03-25 | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | AM | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_ab4af688f83e57aa | |||||
学位名 | ||||||
学位名 | 修士(健康科学) | |||||
学位授与機関 | ||||||
学位授与機関名 | 首都大学東京 | |||||
学位授与年月日 | ||||||
学位授与年月日 | 2018-03-25 |