八丈島之図
史料群
水野家文書
分類記号
D1-31-7
作成(内容)年代
天保9年
西暦
1838
点数
1鋪
法量
74*79
備考
「引馬文庫」「画図記」朱印(水忠邦蔵書印)あり
参考文献
『角川地名大辞典』13、東京都(角川書店、1978年)
説明
天保9年(1838)5月に羽倉外記用九が謄写した八丈島の絵図。八丈島は東京の南約290km、伊勢半島の東方に位置する。伊豆七島の一つで、大島の次に大きい。面積68.3平方kmで、西側に八丈富士(854.3m)と東側に三原山(700.9m)の二つの火山によって形成されたひょうたん形の島。
島には平坦地があり、伊豆諸島で唯一水田の見られる島である。赤色は道・社、黄色は村・田畑、茶色が岩、緑色が山、青色が海を表しており、絵図からもその開けた様子がうかがえる。なお、注に「此色村境」とあるが、色の指定はない。これは島を五分する白線のことで、三ツ根村・末吉村・中ノ郷・樫立村・大賀郷に分かれる。沿岸部には塩釜、北に三倉島、南に青ヶ島が位置している。西に小島があり、酉の方角は「勢州」とある。